マイナス思考
代理人目線で「非常に有利な和解」と思っていても、当事者は、「そんな内容じゃ納得できない」とか、「自分は被害者なのになんでその程度なのか」、「相手の言いなりではないか」と言うことがある。
同じ内容の和解で「ありがとうございます!」と大喜びする人もいるだろう。
しかし、「そんなのではダメだ」と思ってしまう思考パターンにはまっている人は、有利な内容の和解であっても納得しない。
客観的に見て、不利な内容の和解を受諾すべきでないのはもちろんである。(当初の見立てより不利な内容でしか和解できないのであれば、それは代理人の実力不足。)
しかし、客観的に見て有利な内容の和解について、「そんなのはダメだ」と思っている当事者がいるとしたら、その思考パターンから解放することが重要ではないか。
否定的な評価から解放するためには、「この和解にはこんなにもいいことがあるのです。」と、説得的に説明する必要がある。
マイナス思考に捉われ、毎日苦しい思いをしながら生きている人たちである。(マイナス思考から、良くないことが連鎖して起こるが、本人はそのことに気づいていないか、気付いていたとしてもその思考回路から抜け出せないでいる。)
一人でも、マイナス思考の人を、プラス思考に変えることができれば、社会にとって良い流れを作ることにつながるのではないか。
そのために、目の前にあることをプラスに評価しよう。自分自身が十分にプラス評価をしていなければ、他人に、価値があるのだと分かってもらうことは難しい。
なにより、自分自身がプラス思考になることである。