作業興奮
やる気が出ないときでも、とにかくやり始めてみると、脳が興奮し、やる気が起きてくる。この原理を、作業興奮というようです。
掃除を始めたら、どんどんいろんなところを掃除したくなっていく、というのも作業興奮なんでしょうね。
だから、「やる気が起きなくても、とにかくやり始めるべきだ。そうすれば自然にやる気が起きてくる。」という。
そうはいっても、「やり始める」のが難しいのだ。
自分の部屋の中には、色々なものが置いてあるので、どうしても気が散ってしまいます。
何かの原稿や書面を書かなければならないとき、なかなかやる気がおきず、ついつい、別のものに手を出してしまう(フェイスブックやツイッターのフィードを眺めてしまうなど)ことが、しばしばあります。
今日もそんな感じだったので、携帯電話も家において、仕事に関連するものだけをもっていき、カフェに行ってみました。(樺沢紫苑氏の「頭を良くする方法」という3分くらいの動画で言及されている方法です。)
カフェ(ドトール)に行くと、自分が持っているのは、その仕事に関連する素材だけですので、それに目を通すことができました。
目論見通り、作業興奮が起こり始めました。20~30分くらいドトールで書類に目を通していると、作業興奮がわりと高まってきて、「早く家に帰ってパソコンに向かい、原稿書きの作業を始めたい」という気分になりました。
やらなければならない仕事に関連する書類だけを持ってカフェに行く
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作業興奮が起こり、20~30分後には、「やらなければならない」が「やりたい」に変わる。
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作業興奮が起こった状態を維持しながら、家に帰って、その仕事に取り掛かる。
この手順は、やる気が起きない時に役に立ちそうです。
ただ、カフェが家から遠いと、カフェから家に帰るまでの間に、作業興奮が弱まってしまいかねないので、なるべく近いカフェがいいですね。
自分の目標を整理して、意識しておき、自分がそれに集中できるような状況(環境)を作り出していく(=日常の「仕組み」づくりをしていく)ということが、効果的であるように思います。
自分がある物事に取り組めるように、日常生活上の「仕組み」を作っていくということは、ライフワークなど長期的な課題に取り組むために、有効かもしれません。
「必要なものだけをもってカフェに行く」というのは、作業興奮を起こさせるための一つの知恵(日常生活上の仕組み)だと思いますが、他にも、自分がやろうと思っていることに集中できるような仕組みを、考えていきたいと思います。