コンサート3 (平成28年4月23日、紀尾井シンフォニエッタ)
平成28年4月23日(土) 14時00分 開演
紀尾井ホール
紀尾井シンフォニエッタ東京 第104回定期演奏会
指揮 トレヴァー・ピノック
ピアノ イモジェン・クーパー
フォーレ 組曲「マスクとベルガマスク」
ベートーヴェン ピアノ協奏曲4番
ハイドン 交響曲103番 変ホ長調
アンコール
シューベルト キプロスの女王 ロザムンデより 第3幕の間奏曲
紀尾井シンフォニエッタの名前は知っていましたが、実際に演奏を聴くのは今回が初めてでした。
とても良かったです。
特に、ベートーヴェン。
これまで、ベートーヴェンの曲を聴いて、ピアニストの演奏を素晴らしいと思うことはあっても、ベートーヴェンの曲を「いい曲」だと思ったことは一度もありませんでした。
が、今回のピアノ協奏曲を聴いて、初めてベートーヴェンの曲を、いい曲だと感じました。
我を消した演奏というか、とにかく素晴らしかった。
昔、ベートーヴェンの月光ソナタのレッスンを受けていた時、先生が、
「これは、オケだな・・・」
と呟いたことがあって、妙に納得したことがありました。
「オケは、音のうねりができるじゃないですか。それをピアノ1台でやろうとするか らねえ。」
それを聞いて、自分はオケがわからないから、ベートーヴェン弾けないのは仕方ない か、と諦めていましたが、今回、「ベートーヴェンって、こうだったんだ。」と思いました。
ピアノの音と弦の音が混じり合うのを聴いたのは、今回が初めてでした。ピアノの音って、弦と混じるんですね。びっくりした。
そういえば、ピアノも弦か。
ベートーヴェン以外も、すべてよかったです。弦、フルート、オーボエ、クラ、ファゴット、自己主張が強すぎずに、仲よく混じり合っていて、これがハーモニーなんだ、と思いました。この体験も初めて。(どのオケでも、普通、何らかの夾雑物が入ってくるが、今回はそれを感じなかった。素晴らしい。)
紀尾井シンフォニエッタの演奏は、たぶん、紀尾井ホールのホールの大きさとも、ぴったり合っていたのだろうと思います。
客観的とか伝統的とかいう言葉の意味はよくわからないのですが、こういう演奏を続けてくれている楽団があったんだ、と嬉しかった。
紀尾井シンフォニエッタ、また行きたいです。
演奏会の後は、ニューオータニのトレーダーヴィックスで夕食+宿泊。相変わらず、トレーダーヴィックスのグリーンカレーは美味しい。
紀尾井ホールの演奏会の後、ニューオータニで宿泊、というのは一度やってみたかったので、念願かないました!